感謝を込めて
こんにちは、シュプラッハカフェ・マルタでインターン生として働かせていただいたKyokaです。最初に2ヶ月間マルタ留学を経験後、インターン生として6ヶ月、トータル8ヶ月のマルタ生活。そして本日がマルタでのインターン最終日。私が最初にマルタを選んだ理由から、振り返ってみたいと思います。これからマルタ留学を検討している人達の参考になりますように・・・。

きっかけ

初めてマルタに留学に来たのは、2017年3月。実は、その直前まで「マルタ共和国」の存在を知りませんでした。
すべては、フィリピン留学で出会った日本人の女の子がきっかけでした。彼女は「いつかマルタに住みたい」という夢を持っており、マルタの魅力を熱心に私に語ってくれました。その後私は日本に帰国し、もう少し英語圏で勉強してみたいな・・・と思っていた時、ふと彼女の話を思い出し、マルタについて調べることにしました。
マルタは英語圏そしてリゾート地であること、治安の良さ、ヨーロッパの他国に旅行しやすい立地。パーフェクトな場所だ!と思い、すぐに留学を決意しました。そして、きっかけをつくってくれた彼女よりも先に、まずは私がマルタでの生活をスタートさせることになったのです。

初めてのマルタ

日本から16時間以上かかる遠い国、マルタ。遠いからこそ、到着した時の感動は大きいものです。空港からシュプラッハカフェに到着し、目の前に広がる学校内のプール、ビストロ、石造りの歴史的かつ可愛らしい校舎や寮。「夢に見ていたリゾート地に到着したんだ・・・」と実感したのを今でも覚えています。
寮での生活、授業がスタートしました。フィリピン留学の時とは異なり、たくさんのヨーロッパ人生徒に出会う環境に少し緊張しながら日々を送っていました。明るいブラジル人、イタリア人、コロンビア人がいつも外出や観光に誘ってくれたので翌週には緊張がほぐれ、生活を満喫していました。

シュプラッハカフェでの寮生活

学校に併設している寮生活は、シュプラッハカフェの最大の特徴。生徒同士が仲良くなる最高の環境です。授業が終わるとすぐに寮に帰り、「今日は何作る?」「私、ブラジリアン料理作るよ!」「私もトルコ料理作るよ!」とランチの準備が始まります。たくさんの国の料理を知り、時に日本料理を振る舞い、全員で食事を楽しみます。
外国人は特に日本料理が大好きで、「今日、親子丼作って!」と頼まれることもよくありました。頻度が高く大変でしたが(笑)、本当に嬉しいことです。夜もベッドに入る直前まで皆で語り合い、翌日を迎えます。シュプラッハカフェの生徒は、他の学校には絶対に負けない仲の良さ、結束力、一体感があると自信を持って言いたいです!

ナイトライフ

ヨーロッパでは、ナイトライフも重要なコミュニケーションの場です。日本人にとっては、夜にクラブに行ったりパーティーに行ったりすることは少し抵抗があるかもしれません。私も正直、最初の週はあまり乗り気ではありませんでした。しかしたくさんの友人が毎回誘ってくれたので、勇気を出して一度行ってみたのです。すると、そこにはさらに別の世界が待っていました。音楽を楽しむたくさんのヨーロッパ人を見て、改めて海外で暮らしていることを実感し、また自分もこの場を楽しもうと思うことが出来ました。皆さんも、まずは一度行ってみてください。ダンスや音楽、お酒が苦手でも構いません。不思議と、学校内で普段話している時よりも友人との距離が縮まります。私が夜のパーチャビル(繁華街)で出会った友人は、確実に300人を超えているでしょう。

留学後の帰国~インターン開始

2ヵ月後、日本へ帰国。マルタに魅了された私は、「今すぐにでもマルタに戻りたい!」と思うようになっていました。しかし、次は語学留学だけではなく何かしらの形で海外で働く経験がしたいと思い、この2ヶ月勉強していたシュプラッハカフェに連絡を取ることを決意しました。私の突然の連絡にも関わらず、日本事務局の皆さんは非常に温かく私の状況や意向を聞いてくださり、私をインターンシップ生として受け入れてくださいました。 マルタに戻ってからはもちろんすべてが初めての経験でしたが、一度勉強していた場所であることもあり、緊張どころか期待とわくわく感しかありませんでした。そして同時に、私を受け入れてくださったスタッフの皆さんや学校側に最大限の恩返しが出来るよう、強く意志を固めていました。

インターン生活

インターン生活は6ヶ月。
日本人生徒のカウンセリングやサポート、オンライン記事の翻訳等、様々な経験をさせていただきました。
そしてこの半年間、留学生活に悩む生徒を数多く見てきました。特に初めての海外留学でマルタに来た高校生にとっては不安が大きいことでしょう。
しかし、実は私も初めての海外留学は楽しいものではありませんでした。中学生の時、学校のプログラムで参加したカナダ留学、そしてホームステイ。個人的に英語に自信を持って留学したのですが、実際に現地に行ってみると、海外や英語のへの恐怖感やホームシック・・・つらい思い出のまま日本への帰国となりました。
だからこそ、「シュプラッハカフェの生徒には私と同じような思いをして欲しくない」というのが私の願いであり、そうならないよう何度も何度も悩んでいる生徒と話をしてきました。
最終的に笑顔で「またマルタに戻って来たい、もっと英語を勉強したい」と言ってくれる生徒を見られることが、何よりの幸せでした。たくさんの生徒が、私がシュプラッハカフェに戻ってきた意味、そして私自身の存在意義を見出してくれたのです。

友人との出会い

マルタでの生活で得たものは、英語力や就労経験だけではありません。
私が日本で会社の退職を決意しなければ絶対に出会えなかった、たくさんの友人です。
トータル8ヶ月の生活で、何人の生徒を見送り、何度泣いたことでしょう。
たくさんの友人を思い出し、このブログを書きながら今も泣きそうなぐらいです。そして明日、自分が見送られる日が来るなんて、あまり実感が湧きません。
別れは悲しいものですが、泣いてしまうぐらい深い友情関係、絆をつくれたことに誇りを持ち、それぞれの道をすすみます。私はマルタ滞在中にたくさんのヨーロッパの国に旅行に行き、それぞれの国でたくさんの生徒にも再会することができました。これから何年先であっても、旅行の際は彼らを訪ねることでしょう。そして彼らが日本に来た際は、たくさんの日本人生徒と共に最大のおもてなしを約束しています!

インターン、マルタ生活を終えて

海外で暮らすということ、それがどれだけ貴重で大事な経験であるかを知ることが出来ました。
マルタ生活では、英語を勉強することが最大の目的ではない生徒もたくさん見てきました。海外の友人をつくりたい人、マルタに興味があった人、旅行の際に英語を使ってみたい人。
だからこそ、すべての方におすすめします。
海外で暮らす経験は、人生において何を一番大事にするかを改めて考えるきっかけになります。
日本で安定した生活が一番大事だと思っていた私にとってはすべてが衝撃であり、考え方が180度変わりました。 「一度きりの人生、見たこともない景色があるのはもったいない、ひとつの場所に留まる必要はない、人生における変化ほどおもしろいものはない」 と思えるようになりました。
日本で今まで出会った友人は、今の私を知って非常に驚いています。今の自分があるのは、勇気を出して退職した自分、海外生活を決意した自分、それを受け入れてくれた家族、そしてその後支えてくださったシュプラッハカフェのスタッフの皆さんのおかげです。
自分の人生が終わる時、本当に全力で生きたと胸を張って言えるよう、私は今後も走り続けます。 マルタ留学を迷っている皆さん、絶対に今その一歩を踏み出すことをおすすめします。 ここまで読んでくださり、ありがとうございました!すべての方への感謝を込めて、そしてすべての方の夢が叶うことを願って・・・。

Written by Kyoka Nakayama