スペイン語の再帰動詞

再帰動詞(Reflexive Verbs)とは、動作をする人と、その動作を受ける人が同じであることを表す動詞です。

スペイン語では日常会話で非常によく使われ、辞書では動詞の後ろに -se を付けた形で表記されます。

例えば、

  • lavarse(体を洗う)
  • levantarse(起きる)
  • llamarse(~という名前である)

などがあります。

再帰動詞と普通の動詞の違い

普通の動詞

Lavo el coche.

私は車を洗います。

動作の対象は「車」です。


再帰動詞

Me lavo.

私は体を洗います。

この場合、動作の対象は自分自身になります。


再帰代名詞

再帰動詞では、主語に応じて再帰代名詞を使います。

主語再帰代名詞
yome
te
él / ella / ustedse
nosotrosnos
vosotrosos
ellos / ellas / ustedesse

再帰代名詞の位置

再帰代名詞を置く位置は、動詞の形によって変わります。

活用した動詞の前

Me levanto a las siete.

私は7時に起きます。


不定詞の後ろ

Quiero levantarme temprano.

私は早起きしたいです。


現在分詞(進行形)の後ろ

Estoy levantándome.

私は今起きているところです。


肯定命令文

¡Levántate!

起きて!


否定命令文

No te levantes.

起きないで。


よく使われる再帰動詞

日常生活

毎日の生活でよく使われる再帰動詞です。

  • despertarse(目を覚ます)
  • levantarse(起きる)
  • ducharse(シャワーを浴びる)
  • vestirse(服を着る)
  • acostarse(寝る)

例文

Me levanto a las siete.

私は7時に起きます。


体の部位は定冠詞を使う

スペイン語では、体の部位や身につける物を表すとき、英語のように所有格ではなく定冠詞を使うのが一般的です。

Me lavo las manos.

私は手を洗います。

Se pone el abrigo.

彼はコートを着ます。


感情を表す再帰動詞

感情や気持ちを表す再帰動詞も多く使われます。

  • sentirse(~と感じる)
  • alegrarse(喜ぶ)
  • enfadarse(怒る)
  • preocuparse(心配する)
  • divertirse(楽しむ)

再帰動詞になると意味が変わる動詞

動詞の中には、再帰動詞になることで意味が変わるものがあります。

通常の動詞再帰動詞
ir(行く)irse(立ち去る・出発する)
llamar(電話する・呼ぶ)llamarse(~という名前である)
poner(置く)ponerse(身につける・~になる)
dormir(眠る)dormirse(眠りに落ちる)

このような動詞は、再帰動詞として覚えておくことが大切です。


再帰動詞として覚える表現

次の動詞は、再帰動詞として使われることが一般的です。

  • quejarse de(~について不満を言う)
  • arrepentirse de(~を後悔する)
  • atreverse a(思い切って~する)
  • darse cuenta de(~に気付く)

特に darse cuenta de は日常会話でも非常によく使われます。


「うっかり」を表す se

スペイン語には、「自分の責任というより、うっかり起こってしまった出来事」を表す特別な表現があります。

Se me cayó el vaso.

コップを落としてしまいました。

(直訳:コップが私に対して落ちた。)


Se me olvidó la cita.

約束を忘れてしまいました。

この表現は、責任を少し和らげた言い方として日常会話でよく使われます。


状態の変化を表す再帰動詞

再帰動詞は、「~になる」という変化を表すときにも使われます。

動詞主な意味
ponerse一時的な変化・急な変化
volverse性格や状況の大きな変化
hacerse努力して~になる
quedarse結果として~の状態になる

例文

Se puso rojo.
彼は顔を赤くしました。

Se volvió famoso.
彼は有名になりました。

Se hizo médico.
彼は医者になりました。

Se quedó solo.
彼は一人になりました。