【ドイツ生活必見】ドイツの冬を乗り越える完全ガイド!
- ドイツの冬ってどんな感じ?
- 生活の基本:ドイツの暖房 Heizung(ハイツング)と換気の習慣
- 冬季うつに注意
- ビタミンDとJohanniskraut(ヨハニスクラウト)
- 精神面での対策:心を健康に保つ過ごし方
- まとめ
ドイツの冬は曇っていることがデフォルトです。日本、特に太平洋側では冬でも頻繁に日光を浴びることができますが、ドイツではそれがなかなかそうはいかず、気分が上がらない日が続くことがあります。10月末にサマータイムが終わると一気に日が短くなり、16、17時頃には暗くなります。体感的にもこの時期から急に寒くなり、長い冬の始まりを感じます。
大学院の友達に聞いても、ドイツの冬の天気が好きだという人はほとんどいません。12月はクリスマスマーケットで街全体が盛り上がりますが、その後の1月2月は、新年を除いて大きなイベントがなく、学生にとってはテスト期間とも重なるため、気が滅入ってしまう人が多いようです。
ドイツの冬は、地域によって天気が大きく異なります。北部は風が強く体感温度が低め、南部はアルプスに近く降雪が多め、西部は比較的温暖ですが雨や曇りが続きやすく、東部は寒暖差が大きい傾向があります。冬場は氷点下になる日も珍しくなく、1日を通して気温の変化が少なくお昼でも気温が上がらないということがよくあります。
ドイツで冬を過ごすにあたって、まず知っておきたいのが暖房システムと換気の習慣です。
ドイツの住宅は断熱性能が非常に高く、「Heizung(ハイツング)」と呼ばれるセントラルヒーティングシステムが備わっていることが一般的です。温水を循環させて部屋を暖める仕組みになっています。Heizungは、部屋の壁際に設置されているラジエーター式の暖房器具。常に稼働させて室温を一定に保つのが基本です。
基本的な使い方:
- 暖房器具のダイヤルには通常0~5の数字が表示されています。
- 一般的には3(約20℃)が快適な設定とされています。
- 夜間や外出時は1~2に下げることで光熱費の節約になります。
注意点:
- オンオフを繰り返すと再加熱に時間とエネルギーがかかります。3を基本に微調整することが一般的です。最低でも1に設定しましょう。
- ラジエーターの前や上に物を置くと、熱の循環を妨げるので気をつけましょう。
ドイツ人は真冬でも毎日数回窓を全開にして、新鮮な空気を室内に取り込みます。学校や職場でも、いくら寒くてもドイツ人は頻繁に換気を行います。
日本人の感覚では「せっかく部屋を暖めたのにもったいない」「寒いのになぜ?」などと思いがちですが、ドイツではこの換気が非常に重要視されています。
これは、新鮮な空気を取り入れて室内の空気の質を保つためだけでなく、室内の湿気を外に逃がし、カビの発生を防ぐためだそうです。
生活環境に慣れてきたら、次に気をつけたいのがメンタル面です。
ドイツの冬特有の気分の落ち込みは「冬季うつ」と呼ばれるもので、日照不足が原因で起こる季節性の気分の落ち込みです。
日光を浴びる時間が極端に少なくなることで、気分が沈んだり、やる気が出なくなったりします。これはドイツに限らず他のヨーロッパ諸国でも一般的な現象ですが、初めて経験する方にとっては特に注意が必要です。
「なんだか気分が上がらない」「いつもより疲れやすい」と感じたら、それは冬季うつかも?多くのドイツ在住者が経験していることなので、適切な対策を取ることが大切です。
日光を浴びてビタミンDを生成することができない分、サプリメントを摂取する人が多いようです。私の周りでも多くの人がビタミンDサプリを摂取しています。
ビタミンDは骨の健康だけでなく、免疫機能や気分の調整にも重要な役割を果たしています。ドイツのドラッグストアで手軽に購入できるので、冬の間は積極的に摂取することを推奨されています。
私は去年の冬からJohanniskraut(ヨハニスクラウト)のサプリを摂取しています。これは黄色い花を咲かせるハーブで、ストレスや気分の落ち込みに効果があります。
ドラッグストアでもサプリメントやオイルが販売されていて、私は最近お茶屋さんでJohanniskrautのハーブティーを見つけたので、それもたまに飲んでいます。
気分が落ち込みやすい冬の時期に、自然由来のサポートとして取り入れてみるのも良いでしょう。
Johanniskrautは一部の薬と相互作用を起こす可能性があり、薬の効果を薄めたり、副作用を引き起こすことがあります。既に何か薬を服用している方は、使用する前に十分注意してください(厚生労働省)
長い冬を乗り切るためには、サプリメント以外にも日々の過ごし方も大切な要素です。
私は、天気を忘れて没頭できることをすることが大切だと感じていて、読書や運動などの趣味でどんよりした日々を充実させることが効果的だと思います。
また、当たり前のことではありますが、1人の時間を長くしすぎず、定期的に友人とあって話すことも気分転換になります。
- 図書館やカフェなど、定期的に場所を変えて読書や勉強する
- スポーツジムやジョギングなどで体を動かす:私は定期的に運動することで気分をリフレッシュさせています。
- 街のイベントや交流会などに参加する:フランクフルトでは日独交流会などのイベントも定期的に開催されており、新しいコネクションを作ることも刺激的だと思います。
ドイツの冬は天気が悪く、気分も落ち込みがちですが、適切な対策をすれば十分に乗り越えられます。特に初めてドイツの冬を迎える方は、気分が落ち込むのは自分だけではないことを知っておくと安心です。自分に合った対策を見つけて、充実した生活を送りましょう!