【ドイツ生活】クリスマスまでのカウントダウン!アドベント期間の楽しみ方

こんにちは!フランクフルト校インターン生のKotaです。多くの人が気になるであろうドイツのクリスマス、特にアドベント期間について、私の体験をもとにその楽しみ方をご紹介します! ドイツでは、クリスマス当日だけでなく、クリスマスを待つ期間そのものを大切にする文化があります。それが「アドベント(Advent)」です。 今回は、ドイツで実際にアドベント期間を過ごした経験をもとに、クリスマスまでのカウントダウンを楽しむドイツの伝統をご紹介します!  
目次
  • アドベント(Advent)とは?
  • 毎日の小さな楽しみ「アドベントカレンダー(Adventskalender)」
  • 4本のキャンドルを灯す「アドベントクランツ(Adventskranz)」
  • ヴァイナハツプレッツヒェン(Weihnachtsplätzchen)で楽しむクリスマスの味
  • まとめ
アドベント(Advent)とは?

クリスマスから4つ前の日曜日からクリスマスイブまでの期間を「アドベント」と言います。

年によって変化しますが、おおよそ11月下旬から12月24日の間です。

日本語では「待降節」と訳され、クリスマスを準備する期間として、キリスト教の伝統に根ざしています。

この期間、ドイツの街はクリスマスマーケットで賑わい、家庭ではクリスマスの準備が本格的に始まります。

ドイツの人々にとって、アドベントは単なる準備期間ではなく、クリスマスを待つワクワク感そのものを楽しむ大切な時間なのです。

毎日の小さな楽しみ「アドベントカレンダー(Adventskalender)」

アドベントカレンダーは、12月1日から24日までの毎日をカウントダウンしながら楽しむカレンダーのことです。

カレンダーには1日から24日までの数字が書かれており、その日の数字の窓や扉を開けていくと、中に小さなプレゼントやお菓子が入っています

もともとは子供向けのものでしたが、今では大人向けのものも多く販売されていて、紅茶やコーヒー、コスメなど、様々なテーマのアドベントカレンダーがあります。

近年は日本でも認知度が上がっているので、見たことがある方もいるかもしれません。

手作りも出来るアドベントカレンダー

市販のアドベントカレンダーも素敵ですが、ドイツでは手作りのものをプレゼントする文化もあります。

市販のものは窓がついた箱タイプが主流ですが、手作りでは、小さな袋を1日ごとに用意する事が多いです。

私自身も、手作りのアドベントカレンダーを作ったり、プレゼントしてもらったこともあります。

手作りアドベントカレンダーに入れたもの・入っていたものの例をあげると…

  • お菓子(チョコレート、キャンディ)
  • 石鹸やハンドクレーム、入浴剤
  • クリスマスマーケットのアトラクションのチケット
  • キャンドル
  • お茶

などなど、相手が喜ぶ"小さなサプライズ"を詰め込むことができます。

相手のことを考えながら、好きなものを中に入れることができるのが手作りの魅力。24日分の小さなプレゼントを用意するのは大変ですが、とても楽しい経験になります。

毎日小さな楽しみがあることで、クリスマスまでの日々がより特別なものになります。

4本のキャンドルを灯す「アドベントクランツ(Adventskranz)」

アドベンツクランツは、常用樹(もみの木など)の枝で作られたリース状の飾りで、その上に4本のキャンドルが立っています。

アドベント期間中、毎週日曜日に1本ずつキャンドルに火を灯していきます。

  • 第1日曜日:1本目のキャンドルに火を灯す
  • 第2日曜日:1、2本目のキャンドルに火を灯す
  • 第3日曜日:1、2、3本目のキャンドルに火を灯す
  • 第4日曜日:全てに火を灯す

クリスマスが近づくにつれて、灯るキャンドルの数が増えていき、部屋が明るくなっていきます。

この文化に馴染みのない私からすると、最初は「ただキャンドルに火をつけるだけ」という印象でした。初めてアドベンツクランツを見たときはクリスマスらしい飾りでとても可愛いと思いましたが、キャンドルに火を灯して静かに見守るという行為の意味は、正直よくわかりませんでした。

でも、毎週日曜日に前の週より1本多くキャンドルに火を灯すというシンプルな繰り返しの中で、いつの間にか次のキャンドルに火を付けることを楽しみにしている自分に気が付きました。

特別に何かが起こるわけではないけれど、温かいキャンドルの火を見ながら、少しずつクリスマスが近づいてくる期待感を味わう。それがアドベンツクランツの楽しみ方なのかもしれません。

ヴァイナハツプレッツヒェン(Weihnachtsplätzchen)で楽しむクリスマスの味

ヴァイナハツプレッツヒェン(Weihnachtsplätzchen)は、クリスマスシーズンに焼く伝統的なクッキーのことです。

ドイツ語で「ヴァイナハテン(Weihnachten)」はクリスマス、「プレッツヒェン(Plätzchen)」は小さなクッキーという意味。つまり、ヴァイナハツプレッツヒェン=クリスマスクッキーです。

ドイツでは、アドベント期間中に家族や友人と一緒にクッキーを焼く習慣があります。焼いたクッキーは、クリスマスまでに少しずつ食べたり、プレゼントとして配ったりします。

私も友人やパートナーの家族とクッキーを作った経験があります。クッキーの種類によっては少し大変なものもありますが、焼き立てのクッキーはとても美味しくて作る価値がありました。

ドイツの家庭でよく作られるクッキー

  • Butterplätzchen(ブタープレッツヒェン):様々な形に型抜いたスタンダードなクッキー
  • Vanillekipferl(ヴァニラキプフェール):三日月型のクッキー
  • Zimtsterne(ツィムトシュテルネ):シナモン風味の星型クッキー
  • Kokosmakronen(ココスマクローネン):ココナッツ入りの卵白クッキー

ドイツのアドベント期間は、クリスマスを待つ過程そのものも楽しむ期間です。毎日少しずつクリスマスに近づいていくワクワクを、ぜひ皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。

ドイツではクリスマスまでの期間を友人や家族と楽しむことが大切にされています。私自身、アドベントカレンダーを開けたり、友人とクッキーを作ったりする中で、クリスマスまでの毎日にワクワクがある楽しさを知りました。

ドイツに滞在する機会があれば、ぜひこのアドベント文化を体験してみてください。日本とは違ったクリスマスの楽しみ方ができるはずです。

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